第3回日本脳神経内科血管治療研究会学術集会

ご挨拶

時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、第3回日本脳神経内科血管治療研究会学術集会(JSVIN 2022)を、2022年8月6日(土)・7日(日)の2日間にわたって、東京・御茶ノ水のソラシティカンファレンスにて開催することとなりました。実り多い学会とすべく鋭意務めさせて頂きますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
わが国の脳卒中医療は、脳神経外科医の貢献が大きいという特徴がありますが、血栓回収療法の普及により劇的に変化した脳卒中急性期診療への貢献や、内科的視点に基づく精緻な診断・治療の遂行等、内科医への期待は高まっています。内科医が脳血管内治療へ参画することは、内科医自身の病態理解・診療技術の向上のみならず、診療科の枠にとらわれない真に有機的な脳血管障害診療チームの構築、ひいては脳血管障害患者の転帰の改善につながるものとなります。日本脳神経内科血管治療研究会(Japan Society of Vascular and Interventional Neurology: JSVIN)は、「内科的視点に基づいて、脳血管障害に対する血管内治療及び関連する診断・治療に関する基礎的・臨床的知見及び最新情報を会員と共有することにより、診療の発展に寄与すること」を目的として2018年11月に設立され、第1回(2019年)、第2回(2021年)学術集会とも、盛況のうちに開催されました。
第3回となる本会のテーマは、「Vascular / Interventional Neurologistの挑戦」とさせて頂きました。シンポジウムは「キャリアパス」と「血栓回収療法における挑戦」をテーマとし、エキスパートの先生方に様々なお立場から豊富な経験をお話しいただき、特に若手の先生方の指標となるような議論の場としたいと考えております。一般演題では、脳血管内治療に関する演題はもとより、会員の皆様が日々「挑戦」されている脳卒中の診断・内科治療・体制作りなどについて広く公募いたします。熱い議論と情報共有の場を提供させて頂きます。
昨年に引き続き今回もHybrid形式にて開催する予定で準備を進めております。8月のCOVID-19流行状況は予見できませんが、可能な限り多くの方々に会場にお越し頂き、懇親を深めつつ活発な議論ができるようであれば幸いです。皆様のご参加・御発表をお待ちしております。
2022年4月吉日
第3回日本脳神経内科血管治療研究会学術集会
当番世話人 早川 幹人
筑波大学医学医療系 脳卒中予防・治療学講座